会場絵巻:第三十一回泰永書展~野尻泰煌追悼展~

書展が終わり二週間が経過しました。

皆様如何お過ごしでしょうか。

表題の展示会における人がほぼ居ない状態での展示会場の様子を公開します。

会場絵巻

最初のスライドショーは也太奇様のご協力により導線を意識したものに編集されており大変面白いものになっております。開催期間中は、お仕事の都合やCOVID-19の影響、季節の著しい変化により体調不良でご来場いただけなかったお客様も少なからずいらっしゃると思います。

実際に会場を観覧している気分を少しでも味わっていただけたのなら幸いです。次のデータはそれを分解したもので、少し大きく見たい写真があればクリックして下さい。当世の事情によりやや邪魔な位置や大きさでコピー表記がありますが、それは意図したものでありミスではありません。ご理解いただければと存じます。

スライドショーには JavaScript が必要です。

コラム

ほとんどの会場写真というと人物込(しかも明らかに不自然なほど人が多い瞬間だけを写した)ものが一般的ですが、展示プランを考える人は視点が当然違うようです。鳳煌氏はそういった類の仕事もされて来た人で、亡くなった野尻泰煌先生とはよく「会場全体の展示設計」といった議論もされていたようです。氏はビジネスで活動していたので、そういった視点から、師は芸術家ですので美術の視点から、そうした分野差の視点の差異もあり話題になったのでしょう。氏曰く衝突もあったようです。

ビジネスでは際立たせたいテーマの為に他を生贄にすることも多いそうですが、美術は全てが引き立つ為に考慮する点で大きく違うようです。確かに野尻先生の現場での采配は真剣そのものでした。氏曰く「人が居ない状態で空間がどう満ちているか」、「導線を周遊してみて、観客の視点と精神の変化」を考慮するそうです。野尻先生なんかまさにそうでしたね。大変勉強になったとのことです。

昔から氏が誰も居ない時にやたらとシャッターを切っているのを見て、カメラマンとしての興味も湧き、私もシャッターをきるようになってました。撮り続けて「なるほど面白いものだな」と勉強になります。やはり何事もやり続けてみないとわからないものですね。

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