2003年に主催した第一回個展の作品集を 也太奇-YATAIKI- さんから公開いただきました。メニューの 松里浩義の概要 から 第一回個展:作品集 を選択して下さい。今後、この 松里浩義の概要 に随時 Portfolio を集約する予定と伺っております。名前が今と違うのは、当時は昌立で作家活動をしていた為です。また、併せて 第一回個展:会場写真 も公開して頂きました。撮影およびデータの提供は全て 也太奇-YATAIKI- さんからとなります。当時は接客でてんてこ舞いだったことから自ら撮影する余裕がなかったことを後悔しておりましたが、撮っていてくれたんですね。13年の時を経て私自身も初めて見たと思います。よろしければ御覧ください。
第一回松里昌立写真展-今を生きる-
開催期間:2003年10月26日(日)・27日(月) 2日間
開催時間:10:00~19:00(初日のみ12:00から)
表題:第一回松里昌立写真展(個展)
場所:東京芸術劇場・展示室2(現アトリエウエスト)
撮影・著作:松里浩義
表紙被写体:野尻泰煌(書家)
DTP Work:也太奇-YATAIKI-
作品集の画像スキャン&加工:也太奇-YATAIKI-
作品集の制作販売:也太奇-YATAIKI-
回想録)
2003年は写真家として、仕事はおろか夫婦関係においても多大な影響を及ぼした 第一回個展 を開催させていただきました。私の人生にとって大きな分岐点であったように思います。
当初私は 「自分は写真家ではなく生涯いちカメラマン」 と思い歩んできました。同時にプロとして見えない壁にぶち当たっていた頃に思います。陰々滅々としていた中、 也太奇-YATAIKI-さん の勧めで後の表現の師に 出会い、当初は気晴らしのつもりで撮影させてもらいました。何度か撮影していると 「あんた書を本当の意味で撮りたいなら、あんたも書をやらない限り一生無理だよ。だからちゃんと撮りたいなら弟子になりな」 と声をかけていただき、その頃には躊躇わず飛び込める魅力の虜になっておりました。そして師から、「カメラマンではなく写真家になりな」 とも言われ、しかしこれは長く受け入れられませんでした。 「いや、私はそういうタイプでは・・・」 と断ってきたのですが、明白に意識改革が行われたのがこの個展です。
この頃は何もかもが上手くいかない時期だったようで、それは夫婦関係をも確実に脅かしておりました。そんな折に写真展の話を持ちかけたのが他でもない 也太奇-YATAIKI-さん です。渡りに船とお願いします。いざ準備が始まると、成功には相方の協力が欠かせません。そこで写真展までの半年間は連日が侃々諤々。写真展の嵐のような二日間を経ると不思議と全てが丸く収まっていたように思います。暫くしてから相方がポツリと 「貴方の写真展をやるのが付き合っている頃からの夢だった」 と。取引先様からも 「あんた無口だから何考えているかわからないし、大丈夫かな?って実は心配だったんだけど、この写真展見て安心したよ。大したもんだ」 とお声をかけて頂きました。プロとして、夫婦として、子を持つ父親として、人として、ココから好転していったように今は思います。