作品撮影の経験の場となる泰永会さま。
書家である野尻泰煌さんの作品撮影から始まり、
主宰する泰永会の撮影も頼まれることになり十年数年。
年々、作品の大型化・多字数化が著しく、体力的にも厳しいことから今年から愚息にアシスタントを要請。作品撮影は後工程の問題が大きい。通常の撮影と異なり単純に綺麗に撮ればいいということにはならない。出版者の也太奇さん(弟)と相談しながら二人三脚でこの十数年ブラッシュアップしてきた。曰く、本来書作品の撮影は表具済のものか、少なくとも裏打ちさらた状態のものを撮影するそうだが、泰永会さんは作品集へ掲載する為の撮影であり、時間的都合から裏打ち前の撮影。これが当初より困難を伴った。DTPオペレーターから要望を聞きながら毎年少しずつ撮影時の設定や撮影方法、撮影機材を思案しグレードアップ。今年も秘密兵器を投入する。改めて機材の大切さを思い知るものだった。
嘗ては1点1点撮影せざるおえなかった小品も、
4000万画素オーバー時代のお陰で纏めて撮れる。
長年苦心した焦点距離とレンズにおける周辺部歪みの関係も
今年入手したレンズのお陰で楽になる。
どうしても撮影会場が作品の長さに対して狭かった。
嘗ては歪みの問題から50mmを使いドアの外から撮ることもあった。
四時間休み無く撮影。
撮影以外のアクションも多く時間がギリギリに。
止む無くフリーハンドでの撮影を余儀なくされる。
カメアシに手伝ってもらう。
都合からこの撮影は今年で終わりと連絡を受ける。
来年は開場での撮影となり、作品集は会期後に出すそうだ。
少し残念な気もするが丁度いい良い機会だったと思う。
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第二十九回泰永書展-チェコ共和国国際交流展-
会期:2018.11.27火曜日~12.2日曜日 6日間
場所:東京芸術劇場・アトリエイースト
主催:泰永会・国際交流展実行委員会
後援:駐日チェコ共和国大使館(予定)
泰永会会員による書作品の展示およびチェコ共和国交流作家の作品展示。
私も今年は初めて長尺作品に挑戦しました。
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第二回 藝文東京ビエンナーレ
会期:2018.11.19月曜日~25日曜日 7日間
場所:東京芸術劇場・アトリエイースト
主催:国際藝術文化協会(藝文会)
今回も本職の写真で参加予定です。